ビットコインにもテクニカル分析が効く?

私は元々株やFXの取引で生計を立てており、「新たな投資先」としてビットコインをはじめとした仮想通貨の取引をしているのですが、ビットコインを購入されている方の多くが「投資未経験」という情報を得ました。

「ビットコインが上げるらしいから、買っておこうかな」

そう思って投資を始めたのかもしれませんね。
そんな方にとっては取引画面に表示される「チャート」は、単に価格の推移を表示させたグラフに過ぎないかもしれません。

しかし、チャートを読み解き市場参加者の心理を理解することで、売買ポイントが見えてきたり、今後の値動きを予測することが出来るのです。

今回はテクニカル分析について軽くお話ししたいと思います。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

相場予測に使われる分析手段はファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。

ファンダメンタルズ分析とはファンダメンタルズ(基礎)の意味の通り、その商品に関する基礎的な情報を分析することです。

為替取引で言えば、各国の政策金利、平均株価、経済成長度合い、需給、地政学的リスク等がファンダメンタルズ分析に含まれます。

ビットコインで言えば、各国の規制やルール、各国の金融問題、システム的な問題、開発者コミュニティの問題などでしょうか。

一方でテクニカル分析は価格の推移をチャートと呼ばれる表に書き記し、そこから今後の将来を予測していきます。ファンダメンタルズ分析と比較すると、かなりシンプルなのがお分かり頂けると思います。

テクニカル分析の発祥は日本

意外に思われるかもしれませんが、市場の商品価格を時間の流れと共にグラフに書き記しすことを世界で最初に始めたのは日本人です。

江戸時代の米相場で将来の価格を予想するために「ローソク足」という表記方法が考案されました。

ローソク足とは、1本の足で1日の始値、高値、安値、終値を示すもので、その利用価値の高さから現在では世界中でスタンダードな価格表記方法として定着しています。


出典:SBI FX

驚くべきテクニカル分析の汎用性

テクニカル分析は、個人トレーダーだけでなく機関投資家やヘッジファンドなどのトレーダーからも利用されています。

なぜここまでテクニカル分析の人気が高いかと言うと、買いポイントや売りポイントの目安がつけやすいからです。

価格の推移は、取引の歴史です。
取引を行うのはもちろん人間ですから、価格の推移を調べることで取引していた市場参加者の心理を読み取ることができるのです。

例えば下のチャートをご覧ください。

これは2017年1月から現在にかけてのビットコインのチャートです。
右肩上がりになっています。

では真ん中あたりを切りだして価格が止まったところに赤い水平線を引いてみました。

どうでしょうか。
2本の赤いラインに何度も当たっては反発しているかと思います。

このラインは、市場参加者が直近の高値や安値を参考にして「これ以上は下げないだろう」とか、「ここで売っておこう」と考えて取引した結果です。

もし、直近の高値や安値を意識していなくても、直近の高値で購入して長く含み損を抱えた人は、レートが買値まで戻ってきたら決済するために売却したくなります。その結果、赤いラインで売られやすくなるのです。

チャート右側では、上の赤いラインを大きく上げていきましたが、それから再び下落するも、上の赤いラインに支えられて反発しています。これもチャートではよくあることで、それまで相場の上限(レジスタンス)となっていたレートを一度大きく超えると、今後はそのレートよりも下げさせないような動き(サポート)をするのです。

テクニカルでは「レジスタンスラインがサポートラインに変わる」なんて言い方をしますね。

以上のようにチャートは株や為替、先物だけでなくビットコインを始めとした仮想通貨にも適用できます。チャートは相場の共通言語だと私は思っています。

チャートを上手に使いこなせれば、売り時と買い時が分かるようになります。
すると売買効率が上がりますので、仮想通貨で上手に取引したいと考えるなら、テクニカル分析の知識は必須だと思います。